Instagramのグリッドが正方形の壁を超えた。縦長レクタングルが、プロフィールの印象、カバーの切り取り方、そして投稿パッケージ戦略そのものを変えていく。
Instagramがプロフィールグリッドに4:5縦長タイルを導入し、3:4対応もテスト中。戦略の重心は「最初の1枚」と「グリッド対応カバー」に移行している。本稿では、新アスペクト比のプレイブック、パッケージングフロー、そして複数フォーマット時代に勝つための計測戦略を解説する。
TL;DR:Instagramのプロフィールグリッドは、もはや完璧な正方形だけの壁ではない。レクタングルが登場し、それがプロフィールの見え方、カバーの切り取り方、そしてReels/フィード/カルーセル全体のパッケージング戦略を一変させる。(技術的には、Instagramはグリッドで4:5縦長タイルを導入し、3:4対応も追加中。「ランドスケープグリッド」という呼び名が出回っているが、厳密には16:9の横長化ではない)(The Verge)
つまり:今後は、最初のフレームとカバーの切り抜きが、単なる投稿だけでなくプロフィール全体の印象を決める。
プロフィールが「ポスター壁」になる。レクタングルのタイルは、ミニポスターのような読み方になる。ストーリーテリング、プロダクトの「一枚資料」、データボード、イベントカードには最適。一方で、縦長トリミングに耐えないスクリーンショットのような投稿には不向き。(The Verge)
1枚目のスライドは戦略的な一等地に。カルーセルでは、スライド1がグリッドでの見え方を担う(4:5/3:4対応・タイトル入り・主題が明確)。もし最高のビジュアルが16:9なら、スマートなカバーを用意しないとグリッドでの見映えが損なわれる。
クロスポスティングが楽になる ― ただしテンプレート化すれば。TikTokやYouTubeがフォーマットを広げる今、4:5・9:16・16:9の3種を用意しておけば、各フィード・Reels/Shorts・横長プレイヤーに最適化できる。(The Verge)
カルーセル:
スライド1 = ポスターカバー(4:5)
スライド2以降 = コンテンツに最適な比率:4:5(統一感)、1:1(図表)、16:9(ワイドショット、比較など)
フィード動画:16:9でも投稿可能だが、サムネイルは4:5ポスターにしてグリッドを崩さない。
Reels:9:16のヒーローカットを維持。横長マスター(16:9)がある場合は、9:16のReelと16:9のYouTube/TikTok用ヒーローを両方用意しておく。(TikTokは長尺・横長方向に進んでいるため、直前のリサイズ対応に追われないよう注意)
すべての「本命」アイデアに3つのエクスポートプリセットを用意:
Rkiveでは、これらを「Format Presets」として保存し、ワンクリックで各プラットフォーム向けに出し分けできる。投稿タイミングを調整したい場合は、Rkiveの「Peak Hours」(パフォーマンス予測)か、Instagramネイティブの「オーディエンスオンライン」グラフ(記述的)を参考に、自動投稿キューを組もう。
ワンシート・ストーリーテリング。スライド1を映画ポスターのように扱う:大きなタイトル、ヒーロー画像、ひとつの約束。スライド2〜5で証拠(動画、結果、手順)を展開。
データスレート&証拠ボード。グリッド上で目立つ統計タイル(4:5)に短い主張を配置、詳細は中身で展開。ブランドリフト、A/B検証、ビフォーアフター編集などに有効。
イベント性。ドロップ、プレミア、ポップアップ:タイトルバーに日時・場所、キャプションにReel、カルーセルで地図・出演者・ティーザーを見せる。
グリッド連載シリーズ。一貫した背骨:同じバー、同じ文字スケール、毎週違うカラー。プロフィールが「番組」のように読まれるようになる。
Flow 1 — ポスター+Reel コンボ(最速)
Flow 2 — 横長ファーストストーリー(イベント・製品更新向け)
Rkiveでは、これを「Post Type」(“Feature Drop”や“Rundown”など)として定義でき、分析がタイプ別にまとまる。あとは自動スケジューラーに任せれば、パフォーマンス学習に基づき次の“勝ち時間”を提案してくれる。
レクタングル化によって、プロフィールは「スクラップブック」から「ショーケース」へと進化する。エピソードのように構成・主張・継続性を持ってアイデアを“パッケージ”できるチームが報われ、ファーストフレームの重要性が復活する。TikTokやYouTubeが長尺・横長へと伸びていくなか、「マルチ比率運用」は、即興っぽさと“必然性”の違いを分ける決定的な力になる。(The Verge)
オペレーターノート: 自動運用したいなら、Rkiveでプリセット(4:5/9:16/16:9)を設定し、Post Type(「Poster+Reel」「Feature Drop」「Case Study」など)を定義しておこう。Peak Hoursでドロップをスケジューリングすれば、Instagramのネイティブ分析を見るまでもなく、“あなたの投稿が本当に刺さる時間”に基づいて最適化される。
Alberto Luengo is the founder and CEO of Rkive AI, a leading expert in AI for content automation and growth. He shares real-world insights on technology, strategy, and the future of the creator economy.